橋本 憲範
奇想ヤフオク学―エーブックはどうやって古本を3億円売ったのか?
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人気ランキング : 12224位
定価 : ¥ 2,310
販売元 : 平安工房
発売日 : 2007-02 |
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先見の明 |
ヤフオクで,主に写真集を売りまくった伝説の人。
2000年6月に不用品を売ったところ,高く売れたところから,ゲオから仕入れたり,後には古物商の免許まで取得して,アルバイトを使って大量に出品。結局,6年間に3億円以上の売り上げをあげた。
今は値崩れしてしまって,本書で言われているほど美味しい思いはできないだろうが,であるからこそ,筆者の先見の明には感嘆してしまう。
また,このような驚異的な売り上げは,長男の小学校の入学式の日も休まず,名古屋から東京の中央市通いを続けるというような,驚異的なエネルギーから生み出されたものなのだろう。なかなか真似のできるものではなさそうだが。
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ヤフオクの成功法則 |
(1)顧客心理の研究
著者は(古本)業界に関しては素人である。なのにネット世界ではプロの古本屋よりも遥かに成功した。経験、資金、設備、商品、人員すべて負けている。
従来の古本屋の顧客とは違う人たちがネットの大半であることに気づいた。顧客は商品に関するキーワード検索からやってくる。著者はどう検索されるか研究し充分な手間をかけた。顧客の研究をせずに、商品を用意しても売れるはずがない。
オークションに限らず、売り手と買い手の心理は対立している。
出品者の希望「相場以上に上がってほしい」
入札者の希望「相場以下で買いたい」
出品者は、オークションで思わぬ高値を期待しがちである。ところが相場を越えるものは少ない。相場が調べられるサイトが入札者に知れ渡っているからである。そもそも高値商品は数が少ない。実は売上げにさほど貢献していないそうである。
オークションは顧客が値段をつけるものである。
著者は、ヤフオクの成功法則「安値大量出品し、売り切る」をつかみ、徹底した。
安値スタート→入札者の注目が集まる→相場以上で落札される場合もある→全体の入札者が増える→人気薄のものにも入札が入ることがある→売れ残りが少ない→数がこなせる。
(2)集中したハードワーク
買える時は買い、すぐに売る。毎週、名古屋から東京の業者市場に一度も欠かさず往復した。大量仕入れ、即日販売に徹した。本はまとまると、とても重いのだ。
インターネットで商売するということは、パソコンに前に座っていて儲かる訳ではないのである。
(3)作業の効率化の研究
試行錯誤で生みだした独自のやり方であっても、習慣的にやっているようになると、いつのまにか自己満足だけになっていることがある。
効率化で重要なのは、「疲れないようにすること。精神力を無駄遣いしないように」。何でもがんばればいい、という訳ではない。
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読み込めば勉強になります。 |
古本(写真集)で3億円を売り上げた有名なヤフオクのセラーの体験談。
手探りの状態からヤフオクで古本を売り出した著者が、苦労しながらも成功していく前半部と、安売り競争に巻き込まれながら徐々に利益率が下がり、疲れ果てていく後半部を共にリアルに綴っていく内容です。
いいことばかりを書いてある本が多いこの分野で、これほどネットビジネスの光と影をリアルに綴った本書には、実際にそれを体験した人だけがもつ迫力が感じられます。
成功モデルに拘泥しすぎて、ステップアップができなかったこと。利益率を高めるためにヤフオクというステージ以外での展開ができなかったこと。仕入れと接客という主要なパートを著者とその奥さんだけで行っていたため、その二人のキャパ以上に仕事の拡大ができなかったこと、など様々な問題点が見えてくる後半が特に秀逸で、本当に勉強になります。
この本の副題は「エーブックスはどうやって古本を3億円売ったのか?」ですが、僕にとっては「エーブックスは3億円も売り上げたのになぜ廃業することになってしまったのか?」がより近い副題だと思います。
安くない本ですし、万人受けするかどうかはわかりませんが、本当に勉強させてもらった本でした。
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噛めば噛むほど味の出る本 |
この本は、本紀列伝形式で書かれています。
だから読み物としては、非常に面白く読めます。
しかしノウハウ書としては、非常に読みにくい本となっています。
私自身がそのことに初めて気付いたのは本書54ページに書かれている
「真似されることに非常に敏感で、激しやすい」との著者の文言を見つけた時でした。
ひょっとしたら、ノウハウ書としては非常に分かりにくい形でわざと書いた?
との疑問への回答ではないか、と思った時、
この本の全てが点と線で結び付けることができました。
著者は現在、世界一周旅行続行中です。
ヤフオクからは既に撤退しています。
だから忌憚無く、そして全てが惜しみなく書かれています。
出し惜しみする必要は何もないわけです。
しかしそのことをわかるまでには、最低でも100回以上は読まなくてはならないでしょう。
古本屋をすべて回ってヤフオクで転売している時、著者は1日に10店舗?20店舗を
回っていることが、この本を読んでいると実は書かれているんですね。
(実際に転売している人にとってみれば、これが如何に大変な事であるかはわかると思います。
絶対にこのことを見逃してはいけません。)
サラッと読むと読み逃してしまう箇所です。
そして常に最大の効率を追求する著者は
「お宝を追ってはならない」ということを徹底的に学ぶわけです。
1店舗から10冊ずつ購入するより、1店舗で100冊購入した方が効率が良い。
そしてある日、とうとうそのノウハウを身につけます。
そんなこと書いてあったっけ?という人は、読み方が足りません。
ちなみに著者の運営するエーブックの由来は
ベトナムの少女が言い放った「A BOOK CAN DO」が基礎となっています。
「私にはお金なんていらない。お金を恵んでくれるのなら、一冊の本が欲しい。
一冊の本は私の人生を変えてくれるから」
まさにそんな本である。
大切なノウハウを有難う。
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古本を売りまくった男 |
Yahoo!オークション(本・雑誌部門)で6年間に6万もの評価数を得た著者の古本販売初めから終わりまで読める贅沢な一冊。他の古本屋が扱いづらい写真集を扱い、儲かる仕組みにしていったその試行錯誤の軌跡が克明に記録されている。本全体に創意工夫が即利益につながる喜びと、そこから生まれた自信によるオプティミズムに溢れている。
著者が確立したのは、乱暴を承知で言えば、そこにある程度の質・量の写真集を投下すれば、確実に利益を生むような生産ライン。利益を生まない商品は生産ラインでふるいにかけられ再度市場に戻される。際立つのはこの生産ライン効率化への飽くなき意志。リモコン付きビデオカメラ登場のくだりは感動モノである。そして、原料である古本の買取話には常にアンテナを張り巡らしている。
雇われる立場からバイトを雇う立場に、稼ぐことに自信のなかった状態から自信がある状態に、立ち位置の変化とそれに伴う内面の変化にも触れられている。また、ヤフオクストア登録のメリット・デメリット、販売単価が下がったときにどう対処したか、古本組合の雰囲気、商品説明のコツ、月毎の売上、高額販売商品の紹介もあり、至れり尽くせりという感じである。
今実際にオークションをやっている人から、古本組合に興味ある人、アマゾンで売ることがメインのせどりに至るまで多くの人におすすめできる書籍。